監察医 朝顔 第10話
評価: ★★★★☆ / ★★★★★
*9/16放送分のドラマレビューです!
上野樹里ちゃんの演技に感服…。
あの涙を堪え、自分の想いを淡々と語る姿は
本当の講義を受けているような気分になり、聞き入ってしまった…
台詞の量といい、このシーンは、
何度も何度も打ち合わせとチェックを重ねたみたいで、
何気ないシーンだけど、このドラマがとても大切に描きたいこと、視聴者に伝えたいことが込められてると思いました。
曲が流れるタイミングといい、
なんだか拍手をしたくなりましたね。涙
幼馴染の三郎(きづき)のために、
亡くなった三郎の妻・結衣(松長ゆり子)の
興雲大学の法医学研究室のメンバーと、
警察の見解、そして、三郎の証言をもとに、
実験を行うが、
どちらの証言ともに矛盾していることが分かる。
そして、再解剖を行った結果、
結衣は、自発性胃破裂を起こしたことが死因だと分かった。
結衣が亡くなる前に、自転車事故を起こし、脾臓を損傷してしまった。
しかし、そのときには自覚のある症状は現れず、数日経ったとき、結衣が子供を運ぼうとしたときに症状が現れ、階段から落ちてしまった。
結衣の事件は解決を迎えたが、
朝顔は解剖のたびに手が震えるようになってしまった。
保育園で怪我をしてしまった娘・つぐみ(加藤柚凪)。
朝顔にグズるが、
朝顔「つぐみが泣いてばっかりいたら、お母さん仕事も行けなくなっちゃうよ?」
つぐみ「それでいい」
朝顔「そっか。それでもいいか」
と。
朝顔は、自身の壁にぶち当たってしまう。
朝顔に、大学生に向けた講義の代講をお願いする。
淡々と法医学について説明をする朝顔。
しかし、朝顔の講義を聞いていた、ある生徒から
生徒「質問いいですか。司法解剖って遺族側は拒否できたりするんですか?」
生徒「それっていいんですかね?司法解剖ってことは遺体の身体を切るってことだから、そういう死の尊厳みたいなのって意味がなくなっちゃうというか…」
朝顔「その気持ち、よく分かります。ですが、私が法医学者として、丸を付けたくない死因項目があります。それは、12番目の不詳の死です。」
そして、講義ではなく、
自分の想いを伝えはじめた朝顔。
自ら母を震災で亡くし、
そのときに震災で亡くなった人だけではない、
寒い季節、水に濡れ凍死した人もいるかもしれない。
事故で亡くなったと思われていた人が、
実は他殺だったり病死だったり。
法医学者は、最後に亡くなった人が残したメッセージを伝えることができると。
朝顔「法医学は、亡くなった方を生き返せることは出来ません。でも、私達は死から学び、人間の手で人間の魂を弔っていくことができると思っています」
朝顔の講義を聞きに来た茶子。
そして、桑原(風間俊介)は、
一課の事件として、相次ぐ建設会社員の自殺と、遺体で見つかった反社会組織の組員の男性との接点を探っていた。
桑原が、建設会社を訪れたとき、
会社員の男性(笠原秀幸)から、
反社会組織と役員が繋がっているとの告発を聞く。
そして、不法投棄が行われている場所に向かう桑原らだったが、
桑原は、その場所で雨の影響による土砂災害に巻き込まれる。
そして、朝顔のもとに一本の電話がかかってくる。
サブちゃんの事件…
良くはないんだけど、
結衣さんが子供をかばって…とか、
サブちゃんがそれを見てて子供のために…
とかって言う、
悲しみがより深くなりそうな事件を想像してたから、本当に良くはないんだけど、ストンと納得のできる死因だった。。
でもどんな理由にしても、
昨日までそばに居た人に会えなくなるって、人の死って、
やっぱり後悔しか残らないな…泣
そして、朝顔の講義のシーン。
恥ずかしながら、司法解剖はご遺族の許可なく行われることを初めて知りました。
確かに、
もう亡くなったことに変わりはないんだから、
司法解剖しなくていいって思う人もいるし、
誰かの役に立ってほしいって思う人もいるんだろうな。
法医学者って、感謝される仕事でもあり、恨み辛みをかいかねない仕事でもあるんだなっと。。。
でも朝顔の言う通り、
時代が変わっていくなかでも、
人と人が手を取り合って、人の魂を弔っていく。
それは人がこの世界を生きていく限り、
変わらないことなんじゃないかなと思いますね。
もっと重いかと思ってたけど、
非常に考えさせられる内容でした。
そして、桑原くん…
生きている気がするけど、
朝顔が解剖するたびに震える手を
直すことが出来るのは、もしかして…
と考えてしまったよ…。
ないだろうけど!
もう朝顔にもじいじにも辛い思いさせんであげてくれよ〜〜っ!!泣
明日、最終回!!← 明日w
(30分拡大みたいですよ^_^)
ご覧いただきありがとうございます😊
[良ければポチ▼して下さると嬉しいです^ ^]